オーストラリアン・サイダーのご紹介
オーストラリアのサイダーについて
サイダー(シードルとも呼ばれる)は、発酵したリンゴ果汁から作ったアルコール飲料です。何千年も前からリンゴが作られるありとあらゆる場所で作られてきました。
サイダー作りは、中世のフランス北西部、スペイン北部、及びイングランド南部で確立されました。この3か国は現在も世界最大のサイダー生産国であり、消費国でもあります。サイダーは18世紀のイギリスで特に人気がありました。この時期大英帝国が世界中に領土を拡大しており、結果、リンゴ栽培とサイダー作りの文化がイギリス人開拓者たちにより北米、そしてオーストラリアなどの新世界へともたらされました。
2000年代後半、サイダーはクラフトサイダーの台頭によって、伝統的な生産国、そしてオーストラリアでも、見事な復興を遂げます。一昔前までは、サイダーの生産者数は片手で足りるほどでしたが、現在ではその数は何百にも及びます。
オーストラリアのサイダー市場は、多国籍企業のビール会社による、工業規模で大量生産するブランドが圧倒的優位を占めています。それと同時に100%オーストラリア産のリンゴやナシを使って、多様性に富んだ、本来のオーストラリアのサイダーを作ろうとする熱心な小規模生産者達が増えています。これらクラフトサイダーは、市場全体では比較的小さな割合に過ぎませんが、最初は商業ブランドを好んでいた消費者が、より品質の高い、本来のサイダーのあるべき姿を求めるようになってきたことから、生産産量も売上額も、共に着実に伸びてきています。
私たちサイダーオーストラリアは、オーストラリアのサイダー(リンゴを発酵させたお酒、別名シードル)及びペリー(洋ナシを発酵させたお酒)生産者によって構成される業界団体として、オーストラリアのサイダーについてより深く知って頂くために活動や情報発信を行っています。
サイダーオーストラリア日本語SNS
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オーストラリア・サイダー・ガイド
一般消費者から飲料のプロフェッショナルまで幅広い皆様にオーストラリアン・クラフトサイダーについて知っていただくために、「オーストラリア・サイダー・ガイド」日本語版をご用意しました。
豪州を代表する飲料ジャーナリストであり、自らもサイダーを造るマックス・アレンが、リンゴの木からグラスまでオーストラリアのサイダーについて詳しく解説しています。これを読めば、サイダーの知識がグッと身近になりますよ!
「オーストラリアン・クラフトサイダー」ビデオシリーズ
オーストラリアで数少ないマスターソムリエであるセバスチャン・クラウザーMSと豪州を代表する飲料ジャーナリスト、マックス・アレンがタッグを組み、サイダーの製法やリンゴの品種、食事とのマッチングなど、オーストラリアのサイダーについてよくわかるビデオシリーズです。(日本語字幕付き、計7本)
- オーストラリアン クラフトサイダー
- ワインのように造られ ビールのように楽しめる
- オーストラリアン・クラフトサイダーができるまで
- オーストラリアン・クラフトサイダーって何?
- 食用リンゴとサイダー用リンゴ
- サイダーのスタイルいろいろ
- サイダーと食事のマッチング
「100%オーストラリア産」クラフトサイダー信頼の印
2018年10月以降、サイダーオーストラリア加盟のサイダー生産者は、「100% Australian Grown (100%オーストラリア産) 」であることを明らかにするために、製品パッケージにこの「トラストマーク」(信頼の印)を表示しています。
この「トラストマーク」により、市場に流通しているサイダーの中で、オーストラリア産のリンゴや洋ナシだけで作られている製品を差別化し、お客様に安心を提供し、またオーストラリアのリンゴ、洋ナシ農家を初めとする地域コミュニティ、そしてクラフトサイダー愛好家のコミュニティをさらに前進させることを目指しています。
オーストラリアン・クラフトサイダーについてのお問い合わせは、メールで japan@cideraustralia.org.au までご連絡ください。